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体を輪切りにする人間ドックの検査CTとは?

time 2023/05/15

体を輪切りにする人間ドックの検査CTとは?

人間ドックで行われるCT検査は、コンピューターによって体を輪切りにした状態の、断層撮影を行う検査方法です。体を輪切りにする検査と聞くと恐ろしい想像をしてしまうかもしれませんが、これは肉体の切断ではなく、X線によって体の横断面の画像撮影を行う検査という事です。最近の主流になっているのはヘリカルCTと呼ばれる装置で、らせん状に装置が連続で回転して、観察箇所を一気に撮影することが可能です。患者は移動の必要がなく、装置が回転してX線撮影を行なっていくので楽です。

さらに高度な機械を持っている人間ドック施設では、ヘリカルCTの進化版のマルチスライスCTという装置が使われています。これはヘリカルCTの要領で、さらにセンサーの数を増やした装置です。センサー数が増えたことで短時間により多くの画像を撮影できるというメリットがあります。また、感度も高くなっています。

CT検査の受け方は、CT装置のベッドに仰向けに寝て、円筒形の穴(ガントリー)にベッドごと移動してスタートします。検査にかかる時間は1断面につき1秒~数秒で、約5~15分ほどかかります。CT検査はさらに、造影剤を使う方法と使わない方法で2つに分けられます。胃バリウム検査などで使われている造影剤を使うのが「造影CT」で、こちらは血管内部や血流を撮影するときに適しています。

造影剤を使わないで行うのが「単純CT」で、脳内出血・骨・肺を撮影するときには、こちらの方が鮮明に写ります。人間ドックの肺がん検査で有効と言われているのが肺ヘリカルCTで、後者の単純CTによる方法が使われています。

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