2023/07/24
人間ドックで検査を受けて健康体で何の問題もないとされるのは受けた人の1割もいません。ほとんどの人に異常が見つかっています。多いのが肥満や高コレステロール、肝機能異常で、運動不足やカロリーの高い片寄った食生活が原因と考えられています。またがんが見つかる事も増えており、そのうち最も多いのが胃がん、次に大腸がんが続きます。
塩分の多い食事を摂る事が多い日本人は胃がんになる人が多く、また野菜や海草など食物繊維が含まれている物を摂る事が減っているため大腸がんになる人が増えているのです。人間ドックで発見されるがんのうち70%以上は早期のうちに発見できており、がんが発見された人のうち90%が手術を受けています。手術を受けられないほど手遅れになっているケースはほとんどないという事になります。大腸がんは腹痛や便が細くなるなどの症状が出ますが、体調不良やストレスのせいと考え発見が遅れる場合があります。
人間ドックを受診する事で早期発見ができるので、手術も開腹手術を行なうことなく内視鏡手術ですむようになります。また胃がんも早期発見すると手術、治療とも比較的簡単なものですみ、完治するのも早くなります。このように人間ドックは健康を守るのに大変有効な物なのです。健康への関心が年々高まっているため人間ドックを受診する人は増えており、20年前に比べると7倍に達しています。
また健康保険組合でも受診する際に補助金を出すところもあり、費用の面でも受けやすくなっています。